私が初めてプリマリタル・カウンセリングを知ったのは、婚約後フィアンセとともにアメリカで生活していたときでした。劇的な出会いを体験し、出会って一週間でプロポーズ、三ヶ月後には婚約し、いざ結婚!とハイスピードで突撃していた二人でしたが、どうした訳か二人の間にはすれ違いが絶え間なく発生するようになっていったのです。これほど強く想いあっているのに、どうしてここまでお互いを傷つけあってしまうのだろう?
そんな疑問を抱くもんもんとした日々が続くなか、ついにはフィアンセから「このままでは結婚できない!」とまで言われてしまったのです。
動揺した私は、私たちが通っていた現地の教会の牧師に相談しました。すると彼の口から「プリマリタル・カウンセリングを受けなければいけない」という言葉が飛び出したのです。
「男である僕にはお前の考えていることがよくわかる。けれども、彼女にはそれは通じないんだよ」彼はそう言い教材を渡してくれたのでした。それをみたとき、まるで自分たちのすれ違いを見透かされていたかのような内容に、私は目からウロコが落ちるほどの衝撃を受けたのです。
そのとき私は発見したのです。「自分は、基本的な男女の違いを全く知らなかった」ということを。
プリマリタル・カウンセリング協会理事長ご挨拶

プリマリタル・カウンセリング協会
理事長石井希尚
このときの衝撃が、後の私の人生を大きく変えることになりました。
帰国後、私は自分が学習したことを、セミナーという形で人々に提供することを始めました。すると多くの反響をいただき、その内容が書籍化され、多くの方々の共感を得るものとなったのです。
これによって、私のプリマリタル・カウンセラーとして人生が本格的にスタートすることになったのでした。
折からの婚活ブームにのり、多くの方々が結婚情報サービスを利用するようになり、合コンやお見合いパーティーなども活況です。現在もおよそ一分に一組のカップルが誕生しています。しかし同時に約2分に一組のカップルが離婚しているのです。
男女が一緒に生きていくというのは、骨の折れる人間関係です。好きになったからとか、条件があうから、などという理由だけで一緒になっても、長く続く関係を築き上げることはなかなか難しいものです。
私は多くのカップルとの対話を通して、一つのことを確信を持って言うことができます。それは、「駄目になるカップルは駄目になることをしている」ということです。